以前おしらせした自主映画。「ミツバチの羽音と地球の回転」
その時はまどちゃんが観てその感想をUPさせていただきましたが、
今回は11月28日(日)に雄踏文化センターにて
いもづるねっとの主催で自主上映したものを私が観た感想です。
チラシに
「鎌仲監督はこの映画で、地球の回転のギアチェンジする時代の羽音を切り取って提示した。」と田中優さんが添えていて「ギアチェンジする時代」がテーマだと思う。
瀬戸内海の祝島では28年もの間、原発建設反対をしてきた。
それには推進派もいるわけで島は二分されてしまった。
それでも、反対派のおじいちゃんおばあちゃん、(きっと28年前にはおじさん、おばさん達だったのだろう、もう亡くなっているおじいちゃん、おばあちゃんもいるに違いないそれだけ長い時なんだ。)そして島で一番若い孝くんたちはその問題に挑み続けている。
挑むなんてものではなく、自分達の生活を守りたいだけなのにそれが許されない、守るためにたくさんのことに犠牲を払い続けて、苦しみもかかえながらの28年間だ。
おじいちゃん、おばあちゃんの戦う姿。
またずっと続けられてきた自給自足の暮らし方。
漁師、農家といった島の恵を受けての生活。
原発が建設されてしまったら無くなってしまう生活。
電力会社はお年寄りばかりになった島では
生活できないでしょう。原発が建設されたら仕事も出来る。
保障もされる。みなさん、ほんとうはこちらに来たいんじゃないですか?
なんて、船の上から呼びかける。
おじいちゃん、おばあちゃん達は怒る。
何を上っ面だけのことを言っているんだ。
おじいちゃん、おばあちゃんの顔を思い浮かべる度に
涙がこらえられない。
帰りの車でずっとこみ上げてくるのをぐっとこらえながら運転していた。
この涙はなんなんだ。
悔しい?感動?悲しみ?敬意?
自然と湧き上がってくる。
祝島の話だけではない、
間は北欧のスウェーデンでの脱石油、原発を決め、自然エネルギーへシフトして、持続可能な社会づくりを進めている様子。
こちらは未来が明るい。
オーバートーネオという北極圏の村はかつて瀕死の状態だったのだけれどあるときから考え方のギアチェンジをした。
一人一人の個人が主体的に役割を持つようになってどんどん変化している。今ではかつての姿とは全く違う村になっている。
首都ストックホルムでももちろん日本では考えられない事が行われている。
電力の自由化によって、エコマークのついた電気(みどりの電気)と化石燃料などの力による(きたない電気)があって選べるのだ。
必然的に選ばれない方は変わっていかないと生き残れない。
電気自動車を乗り、環境に良い電気を作っている会社の人(だったかな?)はなぜそういう道を選んだかという事に、あるとき大手の石油会社が油田を巡って、エクアドルとペルーの兵士を使って戦争を起こしていたのをみたからだという。
油田を巡って!?戦争を?!
そういう事が行われているんだ。。。
会社が戦争を。
そして その石油を使って運転している。
物資が運ばれている。その上での私たちの生活。
環境的に良い悪い以外にこのようなこともあることすら知らなかった。
(知ろうとしなかった)
これからのエネルギーは一つじゃなく
たくさんの可能性があり、持続可能な社会を作ることも
できるんだという明るい未来と
日本の祝島のように原発建設に反対し続けている現状もある。
今もあのおじいちゃん、おばあちゃん達の問題は終わっていないんだ。
ちなみに根っこの会4人とも観ました。
むっちゃんは上映のスタッフだったし、さきちゃんの会社では協賛、
まどちゃんのひかり農園でも協賛。
私は少しお手伝い。