3月6日(土)にまどちゃんと以前一緒に活動していたSさんが
まち・もりシンポに行って来てくださいました。
その報告です。
とてもいいシンポジウムだったようで
高揚された報告が来ましたので
急いで投稿しますね
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天竜壬生ホールでのまち・もりシンポにいきました。
三浦しをんさんと速水亨さんの対談もあっというまでした。
楽しかったですよ。
速水さんは2000年に日本で初めて持続可能な森林経営に対する
認証(FSC)を取った林業家の方で、前からお話を聞きたいと思っていました。
有機農業の目指す方向と一緒だなぁと思っていたのですが、
ほんとに参考になりました。
森林経営はさらに長いスタンスで、
未来をみとおしながら今の厳しい現状、
木の値段が下がりつづける中で、
愛情をもってまともに面と向かって山を管理していくと、
その姿がかわってくるといわれました。
芸術と同じだと。
宮澤賢治の農民芸術論にも通じるように思いました。
月末が来なければ最高に楽しい、*(注1)
と枝打ちの作業はじめ林業の魅力を語られていました。
しかも山仕事は命懸けですよね。
仲間同士命を預け合う仕事の厳しさと、
陽気さ、楽天性が特徴のようです。
みんなへのメッセージで、
まちの人はまず山に入って下さい。
中に入って森林の変化を知って下さい。
山の人 森の人は入りやすい山の育て方をしてください。
なにはともあれ木を使って、この木はどこからきたのか、
どんな山で育ったのかを聞き続けて下さい。
いまはまだほとんど答えは帰ってこないかもしれないけれども…
表明し続けることが大事ですといわれたのが、心にひびきました。
このことも有機農業でも同じです。
そのほかにも心に残る言葉や中身も一杯ありました。
国産材が認められ、もとめられるときが必ずくるとの市長さんの言葉や、
木材生産だけでない森林の価値や魅力、
ドイツはキャンプ場から森林全体の年間売り上げの
半分を確保していること、
木材生産だけでない森林全体の価値を有価にかえていける、
山に返っていくしくみをつくることにも
林業経営のこれからの方向として希望がみえそうです。
森林浴パワーや森林セラピー、
森の幼稚園のとりくみの紹介もよかったですよ。
そのためには、きれいな森に、整備や手入れが大切ですよね。
私たちが関わる海岸林もそうですが、
だれがみてもきれいな森になってほしい。
草刈りや枝打ちや間伐が大切です。
愛知県の矢作川流域では、
安心安全な都市作りのためには上流の整備が欠かせない、
と森づくり基本計画をつくり、
みんなで森林診断をしていました。
本も買ったので、根っこの会文庫に入れます。
海岸の松林も、持続可能な森林管理をしていく方法は無いでしょうか?
いまはまだ経済と結び付いていないので、
森林経営ではありませんが、
防災林は、それ以上の価値をもつ豊かな森林資源でもあります。
生き物の命や水や砂が循環する浜松市民みんなの宝として砂浜と共に、
百年先を見通して適切に管理していけたらいいですね。
浜松市の森林も今年天竜区およびF北区引佐地域の森林
約18400㌶がFSC森林認証を取得したそうです。
持続可能な森林管理を実施していくとのことです。
ぜひ海岸林もそうなってほしいです。
水源の森と海は川でつながっています。
流域は一つの運命共同体という合言葉もありました。
この自然を未来に残したいし守って行きたいです。
川上と川下の人同士もつながって行きたいですね。
(ひかり農園、まどちゃん)
*(注1)
月末がくると、給料や必要経費の支払いをするための
決算があるので…経済的な現実を考えるとしんどくなる
のでは。別の質問でこどもにつがせたいですかということ
に対しては、今親と自分達の二家族が林業で食べている。
もう一家族は無理だ。山に対する責任は持たないといけないが、
専業でやることはすすめない。
今の状況ではとおっしゃっていました。
それだけ経済的には厳しいということです。
補助金は作業することに対してはでるけれども、
山主に直接利益は無いのだそうです。
使命感がないと林業も農業も続かないようです。
(注:まどちゃん)
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有機農業をされているまどちゃんらしい感想でしたね。
深刻な問題がある川上(山)~川下(海岸)にも
もしかしたらの希望が見えるような お話だったようですね。
人が山にも海岸にも気持ちが遠くなっていることから
まず山に入り、海岸も歩き・・・。
身体をそこに持っていくことですね。